横浜FCと横浜FCと横浜FCとあと横浜FCなんかに関して書いたり書かなかったりします。ほかの事を書くこともあります。
by naminos
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十三日間日本一周 drive17 4th day 四国上陸
目が覚めるともう船が港に入るところだった。ここは宿毛観光汽船のカーフェリー。その2等客室だ。一瞬自分がどこにいるのかわからなかったが、離婚して家を出ていらい毎朝自分がどこにいるかわからないことが続いていたので、別段珍しいこともない。
ずいぶんぐっすりと眠ってしまったようだが、目覚めは良く、疲れもだいぶ回復していた。前職では会社に泊まりこむことが少なくなかったのでいつのまにかどこでも熟睡できる体質になっているようだ。思えば出発からまだ風呂にありついていない。今日はどこかでなんとかしなきゃなあと思いながら毛布をたたみ、カーデッキへ向かった。
まだ乗っていないのは俺だけのようで、せかされるようにクルマへ乗り込んだ。エンジンを始動させるとナビゲーションも再起動される。まだGPSをつかんでいないので、位置表示が佐伯のままだ。ナビのヤツ驚くぞとニヤリとしながら、フェリーが停船するのを待った。

船が接岸すると正面のフタが開き、順に降りてゆく。それほど乗船車は多くないのですぐに自分の順番になった。
5時50分。俺は四国は高知へ足を踏み入れた。家を出てから4日目の朝である。
宿毛の港はがらんとしていてあまり何もなかった。早朝と言うこともあるのだろうが、どう見ても栄えているという風情ではない。いろいろなものが日に焼けて変色し、埃にまみれて錆び付いているような感じである。日はまだ昇っていなかったが、周囲はだいぶ明るくなっていた。

四国第一の目的は四万十川である。いやむしろこの旅を思い立ったきっかけが四万十なのである。以前から日本で最も美しい河であると聞いていた。日本の河はどれもみな美しい。その中でも最高峰の美しさと言うのはいったいどのようなものなのか。是非見たいと思っていたのだ。予期せずして得られたこの自由に、ここへ来ないでいったいいつ来ようというのか。そして俺はあと数十キロの地点まで来ている。宿毛市から中村市へ抜ければ、そこはもう四万十の流域なのだ。

朝食を調達したかったが、うっかりコンビニをやり過ごしてしまった。まあまた次のが見つかるだろう。俺は引き返さずに道を急いだ。

国道56号で山間部を抜け、再び平地へもどると橋が見えてきた。どうやらこの河が四万十川のようだ。俺は幹線道路を離れ、川沿いに下流へ下った。周囲はのんびりした田園地帯で民家が山際にポツポツある程度。非常にのどかだ。朝もやのなかで川面に朝日が輝き出して美しかった。
窓を前回にして川沿いの道を走る。河は徐々に太くなり、河口が近いことがわかる。
海が見えたところで川沿いの道は河を離れて大きくカーブしている。カーブの頂点にちょっとしたスペースがあったので車を停めて降りた。四万十川の説明をする観光用の看板があった。
地図で確認すると、どうもここが河口に一番近い地点のようだ。宿毛の港から40kmほどきた地点である。6時45分。
俺は四万十川源流へ向けてクルマをスタートさせた。
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by naminos | 2005-01-28 20:07 | 連載
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