横浜FCと横浜FCと横浜FCとあと横浜FCなんかに関して書いたり書かなかったりします。ほかの事を書くこともあります。
by naminos
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十三日間日本一周 drive16 4th day 佐伯にて
佐伯の乗船ターミナルで手続きをして、クルマに戻る。もう深夜2時なので人気はほとんどない。乗船を待つ駐車場は俺の他に乗用車が2台ほど、トラックが3台ほど停まっている。オレンジ色の照明がターミナル全体を照らしていた。やはり南国のせいか気温は下がっていない。まだ3月だというのに、というのは山国育ちの感覚なんだろう。
出港は3時。仮眠を取るには時間がなさ過ぎる。乗船してからゆっくり休むことにしよう。ナビを操作して四国に行ってからの計画を考える。とりあえず四万十川を見るということ以外何も決めていなかった。四国の後どうする?
どうしてもクリアしなければならない予定は日曜日に鎌倉へ行くことだけで、他は何も決めていないし決まってもいなかった。今は水曜日の深夜。日付は木曜日だ。時間はたっぷりある。

四国をぐるっと回って瀬戸大橋から本州にもどってって感じだろうか。いやそれだと広島に行けないじゃないか。本州では大阪や和歌山、奈良あたりも行きたいな。名古屋もあるな。そういえば沼津に行く計画もあったか。さてどうしたものか。あまりに自由すぎるとなかなか予定も決まらないものだ。

東京での泊り先も考えておかないとなあ。さすがに旧宅に泊るわけにもいかんし。都市部での路上野宿もちょっと避けたい。
とりあえず心当たりにメールしてみる。日曜日はライブなのでダメというつれない返事。ライブと俺とどっちが大事なのかと思ったが、そりゃライブか。とあきらめた。この人はもうダメかもわからんね。前はいい雰囲気だったが、最近はさっぱりノリも悪くてかみ合わないことが多かった。もう少し関係を大事にしとけばよかったかなぁと反省したが、今さら遅い。失うときはどんどんいろんなものを失っていくものだ。今は歯止めが利かない。そこをなんとかと一応懇願のメールをしておいた。
とりあえず日曜のことはまた考えよう。まずは明日からどうするかだ。
それに東京まで行ったらそのまま実家に向かってしまうかもしれないしな。

行動が密なうちは何も考えずに済んでいるのだけど、こうして動きが止まるとどうしてもいろいろなことが脳裏を横切り始める。離婚は仕方がないと思っていた。回避しようと思えば回避できないこともなかったのは事実なのだが、俺は自由を渇望するがゆえにその流れにあえて乗って何も考えようとしなかった。あの生活に戻るのはもうできなかったし、無理があった。息子ともあまりにべったり過ぎてお互いのためにならないのではないかとも思っていた。いや、思いたかった。そうやって理由付けしないことには、あの別れ際の息子の泣き顔を消化することなどできはしない。俺は必死で自己弁護をし、すがれる屁理屈があればなんにでもすがって自己正当化を図るしか生き続ける術をもたなかったのだ。ぼんやり港の明かりを見ながらタバコに火をつけてため息をついていた。少し疲れているのかもしれない。
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他の車が動き出したので、俺も後に従った。乗船車両の列に並べ、切符を用意して待つ。係員が2人ほど現れ誘導を始めた。フェリーの乗船口はすでに開口していた。係員の合図で1台ずつ乗り込み始めた。深夜の港にガタンガタンと音をさせてフェリーに乗り込む。中にも係員がいて誘導する。そんなに大きな船ではないが、大型車が何台も乗れるのだから、やはり船というものは総じて巨大なのだ。

クルマを停め上部デッキへ行く。二等船室は雑魚寝のフロアだ。毛布と小さな枕が用意されていた。テレビはあるが今は放送がないのか消えている。俺のほかには遠くに数人の客がいるぐらいだ。アナウンスがあってフェリーは出港した。さらば九州。数時間後には俺はもう四国だ。
横になって毛布をまとう。さっきのメールの返事が今ごろ来た。
-やっぱダメだよ。
そりゃどうも。返事を読みながら俺は久しぶりの深い眠りに落ちた。
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by naminos | 2005-01-20 20:23 | 連載
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