横浜FCと横浜FCと横浜FCとあと横浜FCなんかに関して書いたり書かなかったりします。ほかの事を書くこともあります。
by naminos
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十三日間日本一周 drive12 3rd day 阿蘇
ついに熊本上陸。でごわす。
フェリーの着いた長洲の町は本当に寂れていて、首都からの隔たりをものすごく感じさせる雰囲気をビンビンに漂わせていた。長崎側の方がよほど栄えていたように思う。
ひとまず目的地を阿蘇山に定め、俺は再びクルマを発進させた。

この旅は、街は走り抜けるが、人間とはほとんど接していない。本来ならばそんなものは旅でもなんでもないのだが、実際に自分で移動してみて、この島国のリアルなサイズというものが少しわかってきていた。そういう意味ではいい経験をしていると思う。地図上の距離が実際にどのくらいなのか肌でわかるようになったし、通った場所であればどんな街並みだったか思い起こされるので、都市の規模や経済のレベルがなんとなくは想像がつくようになったからだ。まったくの想像よりははるかに精度が高いように思う。それはともかく、旅立ってからこっちまともに会話したのは萩の陶器屋のオヤジと北九州の篠田ちゃんぐらいで、あとはこのナビの音声だけである。
この頃になるとナビを「ナビ子」などと呼び出し、音声ガイドに返事したり、「お前はマイペースな女だな」などと話しかけたり精神衰弱の兆候が現れてきているのだが、当人はあまり気づいていない。しかし今はこの女の案内するがままにコマを進めるしかない。ナビ子はひたすら職務に忠実に阿蘇山への案内を続けていた。

熊本市街地に最接近するが、今回は泣く泣くスルー。とにかく阿蘇へ急いだ。熊本から合志、菊陽、大津を抜ける。ナビはなぜか太い国道を行かず、妙に細い農道を案内した。疑問に思うがとりあえず案内に従う。国道沿いは他所なみに点々と店があるが、一本外れると急に閑散としている。
家が妙に飛び飛びだからそう感じるのかもしれないが、新しい家屋が少ないというのもその印象をさらに強めていたかもしれない。農家1軒あたりの作付面積が大きいのかもしれない。裏づけはないけどそんなことを思った。
ナビのルートはうまいことショーカットになっていたので少し時間を短縮できたようだ。


b0060919_6183238.jpg田畑から徐々に傾斜のある地帯に移っていく。前方には壁のような山陰が見えてきた。ナビ画面の縮尺を変えてみると、どうやらあれが外輪山のようだ。なるほどでかい。
しかし外輪山というよりも、もうそういう地形という感じである。あれが丸ごと火山なのかと思うとそら恐ろしい。雲仙といい阿蘇といい、九州は火の国とはよく言ったものだ。こいつらに比べたら浅間などかわいいものだと思う。
外輪山を一気に駆け上がると、なるほど、その内部に広大な世界が独立してあった。しかしまあ科学的な見地でこれは1つの山だということがわからなければ、単なる盆地と何ら変わるものな気はした。実際に見てしまえばそんなものなのだ。
外輪山の内部には街の様なものは見当たらず、農村と観光のエリアが続く。天候があまりよくないので、山頂は見えない。ひたすら道なりに進むと徐々に標高が上がっていくのがわかる。阿蘇山山頂への看板も目立ち始め、宿泊施設も目に付くようになってきた。そして家があまり見られなくなるぐらい上ったその先が急に開けた。


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b0060919_622362.jpg草千里。教科書で見たあの光景だ。思わずクルマを止めて降りた。
建造物が何もなく、ひたすら野が続き、池もある。なんなんだここは。
自然=森林という感覚の俺にとっては、こんな野原?は意外以外の何者でもない。ここは馬を放牧しているらしいから牧草地なのだろうか?それにしては広すぎる。だだっぴろい空間がぽっかりまるごと草地なので距離感がおかしくなってしまった。
今はまだ3月なので新芽は出ていない。そのため枯草千里という感じなのだが、それでも十分にこの光景は美しかった。
15時ちょうどごろ。俺は阿蘇山にたどり着いた。

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b0060919_6235280.jpg草千里の先には大きな駐車場と観光施設があった。乗馬もできるのだそうだ。道からいきなり駐車場に入ってしまったので、ここが一番上なのかなと思っていたらその先にまだ道があった。クルマで行けるならどんどん行こう。


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駐車場を通り抜けて山頂へ向かう道路に入った。
道路は狭く荒れていたが、通行不能というほどのことはない。草千里は美しかったが、山頂に近づくにつれ辺りは荒々しい風景に激変していく。まさに火山といった光景である。昔の人間はここをどんな場所だと思っていたのだろうか。荒れたアスファルトの道を進むと山頂に最も近い駐車場にたどり着いた。

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b0060919_6272576.jpg阿蘇山上駐車場と呼ばれるそこは、もう火口まであと少しという場所で、こんなに近くまでクルマで来れてしまうのだなと驚いた。立て看板がいくつもある。「噴煙注意」「有毒ガス発生時は・・・・」。げ。マジ?。辺りを見るとなにやら砦のようなものがいくつも並んでいる。看板があった。「緊急時にはシェルターへ・・・」。噴火すんのかよ!活火山である以上は当然噴火もするだろうが、有毒ガスの警告やシェルターなどを見るととてもリアルだ。というかそんなものが必要な場所までも観光地にしてしまうそのたくましい商魂にこそ驚かされるが、これほどまでに雄大な山岳であればそれも致し方ないことだろう。
「本日は有毒ガスが発生しておりますので、山頂への立ち入りはできません」とアナウンスが流れた。出てるんだ。ガス。すげえな。上までいけないのであれば、阿蘇もここまでってことでいいだろう。妙な満足感が得られたので、このあとどうするか考えることにした。

現在15時30分。日没はおそらく18時前後だろう。次の目標といえば桜島なのだが、夜になってしまっては見えないだろうから、鹿児島で1泊ということになるだろうか。しかしとりあえず桜島を見てしまえば先にコマを進められるようになるな。
ナビで計算してみるとちょっと間に合わないような時間が出た。が、途中には高速もあるし、だいたいナビの予測時間よりどのぐらい早く着けるかわかってきていたので、俺は日没までに桜島を見ると言うミッションにチャレンジすることに決めた。
15時40分。桜島に向けて阿蘇を出発。九州に来て火山しか見てないぞ俺は。いいのか?
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by naminos | 2004-12-16 05:41 | 連載
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